コラム027:操作画面を映す
オンラインの授業にも随分慣れましたが,機器の操作の説明などを配信する際,操作の画面共有だけではなかなか伝わりません。
手や指の動きを含めて映しながら伝えると,手元の操作がよく伝わります。
タブレットの操作を示したい場合は,タブレット全体が入るようなカメラの位置を探して,俯瞰するようにカメラを向けて映しこむ必要があります。
しかし,「どうやって操作の様子を映すか」,あの手この手で試してきました。あくまで個人の感想ですが,いろいろと工夫する中で見えてきたことがあるので残しておきます。
スタンドの工夫
スタンダードな方法は,真上から俯瞰して映すことができるスタンド等を買って設置し,操作用の端末を机に置いて,その真上から見下ろすようにカメラのレンズを向けます。
ただ,真上から映すためのスタンドは長いものが多く,割とかさばります。そのため,うまく折りたためるか,収納できるかはポイントです。
スタンドを常設できる場所があれば,素早く使えて便利です。取り付けもそれほど面倒ではないですが,配信場所が変わる場合は,設置の手間がかかります。上の図は机に挟んで固定するタイプですが,机上に置くタイプもあります。長さがあるため,体がスタンドに当たると,カメラとして使っているスマホが結構揺れます。
どうにかシンプルかつ簡単に俯瞰撮影ができないか。
常々考えていろいろ試しては,bestな方法を探る日々です。
そんな中,真上から撮るスタンドがなくても,操作用端末の操作を映し出すことができる方法を最近見つけました。
俯瞰撮影は必ずしも真上から映さなくてはいけない,というわけではないと思います。
要は,カメラ役のスマホとタブレットの平行を保つことができれば,うまく俯瞰撮影ができます。
スタンド機能付きタブレットケースの角度に合わせて,カメラの角度を調整できればいいので,身の回りの物で高さやカメラとタブレット間の距離を調整できればオッケー。
体育館などでプロジェクターの角度調整の限界以上を設定する際,プロジェクターの下に厚みのある本を入れて調整する,あの感じです。
これだと,操作用端末の真上にカメラを設置しなくても,手元の操作を伝えられます。
スタンド平行法と,勝手に呼んでいます。まぁ,真上からでもスタンドは平行なんですけど,そっちは真上俯瞰法とでも。ネーミングに平行感を出したかったので…。
ポイントは,「カメラレンズ側(上図の右側)のスマホを高い位置に底上げ」と「カメラレンズのスマホと被写体のタブレットを平行に置くこと」。
実際に映した写真がこちら。
手前に映っている傾斜をつけるスタンドは必要ですが,例えば同じ傾斜になるケースにつけたタブレットが2台あれば,2台の角度は最初から同じはずなので,操作役とカメラ役に分けて,あまり考えずに設置できそうです。あとはカメラ間の距離と,底上げの高さ調整のみ。
立ち上がらずに座りながら操作できるので,割と使い勝手もいいです。何かと使える場面がありそう。
スタンド平行法,おススメです。