熊本大学教育学部附属特別支援学校:編著の書籍「特別支援教育 情報活用能力を育む授業づくり」が出ます


勤務校である熊本大学教育学部附属特別支援学校。

2020-2022年度までの3年間,「情報活用能力を発揮して未来社会を切り拓く知的障がいのある児童生徒の育成」をテーマに研究を行いました。私は研究主任として携わりましたが,その際の研究成果を基に,情報活用能力を育む[授業づくり]の視点で整理しました。その内容が書籍として,明治図書出版さんより2024年2月に発売されます。

明治図書OnlineAmazonで詳細が公開されています。

情報活用能力を育成する授業づくり12のポイント

特別支援教育 情報活用能力を育む授業づくり

菊池 哲平小林 祐紀 監修/熊本大学教育学部附属特別支援学校 編著

情報活用能力を育成する授業づくり12のポイント
本書では、知的障害のある児童生徒に難しさのある「問題解決・探究における情報活用」を乗り越えるためのヒントを12のポイントとして示し、タブレットの基本操作の学び、タブレットの利点を生かし表現する手段を獲得する…など具体的な授業事例を示しました。

https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-355726-1

○目次

刊行に寄せて
はじめに
第1章 知的障害のある子どもに情報活用能力を育むポイント
1 情報活用能力と学校教育,時々,情報活用能力ベーシック/茨城大学教育学部准教授 小林祐紀先生ご寄稿
2 情報活用能力と特別支援教育/熊本大学大学院教育学研究科教授 菊池哲平先生ご寄稿
3 情報活用能力とは
4 情報活用能力ベーシック
5 情報活用能力を育成する授業づくり12のポイント

POINT1 基本的操作を丁寧に学ぶ機会
POINT2 課題解決型・プロジェクト型の学習
POINT3 「自分のこと」としての課題設定
POINT4 明確なインプット(実体験含む)
POINT5 一元化された情報を使う
POINT6 必然性のある学習(探究の学習プロセス)
POINT7 言語化(代弁的に経験と知識をつなぐ)
POINT8 可視化(いつでも参照できる環境)
POINT9 表現の機会を設定
POINT10 視覚的即時フィードバック
POINT11 他の活用場面を設定
POINT12 自己選択・自己決定の場面設定

第2章 知的障害のある子どもに情報活用能力を育む授業実践例
1 基本的操作を丁寧に学ぶ機会 一人一人に応じた情報機器の基本的操作スキル・情報モラルの向上
2 課題解決型・プロジェクト型の学習 相手にわかりやすいような発信や伝達をする児童の育成
3 「自分のこと」としての課題設定 情報を整理して生活に生かすための「日常生活の指導」
4 明確なインプット(実体験含む) 理科の学習における情報活用能力の育成
5 一元化された情報を使う 学んだことを生かして情報発信する生徒
6 必然性のある学習(探究の学習プロセス) 情報活用能力で貫く算数の授業づくり
7 言語化(代弁的に経験と知識をつなぐ) 「整理・比較」することで見えた課題解決への道筋とその取組
8 可視化(いつでも参照できる環境) 教科のねらいに迫る「情報活用能力×職業」の授業づくり
9 表現の機会を設定 自閉症児の自ら伝える力の育成
10 視覚的即時フィードバック 自らの課題に気付き,考え,解決のために試行錯誤する力の育成
11 他の活用場面を設定 情報を収集する力を高め,言葉の意味の理解を促す国語の授業づくり
12 自己選択・自己決定の場面設定 自ら解決する力の育成
COLUMN タブレット端末と健康教育
参考文献・資料
執筆者紹介
熊本大学教育学部附属特別支援学校 教職員一覧

https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-355726-1 (太字は私が執筆した箇所)

ISBN:978-4-18-355726-1
ジャンル:特別支援教育
対象:小・中・高
仕様:B5判 96頁
発売日:2024年2月9日

今年度は,この書籍をまとめることにかなりエネルギーを注ぎました。お読みいただけたら幸いです。

こちらのイベントで先行販売があります

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