コラム033:OSギャップ


勤務校で初めてのオンライン研究発表会を終えた直後の今年2月18日の記事。

「GIGAスクール構想対象自治体の約半数がChromebookを選択」とGoogle 2021年02月18日 17時00分 公開
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2102/18/news132.html

この記事を読んで,Googleが一番シェアが多いというイメージを持ちました。

同じタイミングで出た他の記事はこんな感じ。

Chromebook、GIGAスクールでシェア43%の衝撃! 大河原 克行 2021年2月18日 16:00

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/1307134.html

この時点で,Googleについてほとんど触れていなかった(触っていたのはGoogleフォームぐらい)ので,正直焦りました。

「約半数」「43%」という量的なイメージから,教育現場ではGoogleが一番多いというイメージができました。

時は流れて,10月29日。文部科学省からこのようなデータが出されました。


GIGA スクール構想の実現に向けた端末の利活用等に関する状況(令和3年7月末時点)について(確定値)
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/mext_00921.html

GIGAスクール構想で整備されたタブレット端末の比率は,Google4割,Windows3割強,Apple3割弱

あれ,思ったよりもGoogleが伸びていない。Googleが多いのに変わりはないけれど,割と3社が均衡している…。

Teach U,どうしよう

そこで思ったのが,PowerPoint教材を配信しているTeach Uのこれからをどうするか,ということ。

PowerPointはアプリなので,Windows以外に,Android(Chromebookやスマホ)でもiOS/iPadOSでも使えます。再生だけなら,無料版のPowerPointアプリさえあれば動きます。

ところが,iPadにはKeynoteChromebookにはGoogleスライドという,PowerPointと同じプレゼンテーション用途のアプリがすでに入っていて,iPadやChromebookの学習者用GIGA端末には,同じようなPowerPointアプリを入れてあることが少ないことが見えてきました。これは,いろいろお声掛けいただく研修先で聞くたびに同じような回答を聞いて見えてきたことでもあります。

ちょっと,いや,かなりがっかりな状態です。ただ,教員配付分にはインストールできることは多いようです。でも,子どもが利用する教材を結構作っているので,ちょっと痛いところ。

ならば,PowerPoint以外の教材も試しに作ってみよう

そこで,3社に分かれるGIGA端末のどの端末でも教材を使ってもらえるように,試行的に,3つのOSに対応する教材を作ってみました。

それがこちら。

画面上のお金を動かして,いくらあるか並べて数える,というもの。机の上に小銭を並べた学習をしながら思いついた教材です。編集できる状態であれば,動くはず。
PowerPoint,Keynote,Googleスライド,そしてロイロノート・スクールで使えるデータを公開しています。
(※Jamboardも追加しました 2021/11/03)

それでは,どのような動きをする教材か,Twitterにアップしたものを転載します。

上:iPadロイロノート・スクール
下:iPadPowerPoint(無料版)
↓↓↓

1つ目iPadロイロノート・スクールを起動して動かしているところ。私は,普段はこういう使い方をしています。ロイロノート・スクールだと,Windowsのパソコン,AndroidのスマホやChromebookでも動かせます。自治体等が契約している必要があります
2つ目iPadPowerPoint(無料)を動かしているところ。無料版は再生専用のため,編集できません。そのため,お金の画像を動かせません。

続きまして…

上:iPadKeynote
下:ChromebookGoogleスライド
↓↓↓

3つ目iPadKeynoteを動かしているところ。KeynoteはiPadに標準で入っているアプリなので,編集ができます。そのため,お金の画像も動かせました。
4つ目ChromebookGoogleスライドを動かしているところ。こちらも,googleのIDがあれば編集できるアプリです。画像を一度触って選択して移動する仕様のようです。

※2021/11/03追記 Jamboard

試行してみて,思ったこと

今回,初めて複数パターンで教材を作成してみました。結果,思ったこと,

めちゃめちゃ時間がかかる

はじめてということもあり,今回はいろいろな環境で教材が動くかあれこれ試したり,無理なく,継続性を担保しながら公開するにはどんな仕組みがいいのかサイトデザインを考えたり等,じっくりやっていた結果,貴重な平日代休を丸一日費やすこととなってしまいました。その甲斐あってか,割と自分的には現段階可能な範囲ではベストなシステムにできたかなと思っています。

複数のOSでシェアが分かれた学習者用のタブレット端末。教員にも同様の物が配られることが多いとは思いますが,校務についてはほとんどがそれまでのシェアの大半だった,WindowsPCのままでしょう。教材開発などはPCで行うのが働き方の主流と考えると,教員が利用するタブレット端末とPCのOSのギャップ(OSギャップ)は,ちょっと気になるところです。

教材開発としては,結局はブラウザベース,Webアプリかな,との意見もいただきまして。でも,1つあたり開発するのにかかる時間的なコストは,PowerPoint教材を作るそれと比ではないので,悩みどころです。

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投稿者プロフィール

後藤匡敬
後藤匡敬
GOTOU, Masataka
熊本大学教育学部附属特別支援学校 教諭
熊本大学大学院教育学研究科教職実践開発専攻
 特別支援教育実践高度化コース 非常勤講師(2020年度~)

★「Teach U」管理者
★モリサワUDフォント・エバンジェリスト

★(公財)学習情報研究センター
 「2020年度学習デジタル教材コンクール」学情研賞
★(一社)日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)
 「ICT夢コンテスト2019」優良賞
★令和2年度 熊本大学教育活動表彰 グランプリ(一般表彰区分/共同受賞)
★科研費(奨励研究)2018,2019,2021年度採択 研究代表者

#特別支援教育#ICT#ものづくり
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