コラム030:プレゼン教材をオンラインで活用しやすくする
まずは,この中から,四つ葉のクローバーを探してみてください。
見つかりましたか。
これは,オンラインでつながったタブレットをイメージして作った画像でした。Zoomなどのオンラインツールを使い,教師のパソコンのPowerPoint教材(四つ葉のクローバー)を,画面共有機能で共有しているシーンをイメージしています。この画面を,教師とは別の場所で児童生徒が見ています。
ここで一度,子どもの視点になって考えてみてください。今見つけた四つ葉のクローバーの場所を,オンラインでつながっている教師に,どうやって伝えますか。
…
「う~ん,右の方」と子どもが答えて,教師がパソコンを操作しマウスカーソルを動かして「これ?」「ちがう,もっと上」みたいなやりとりが考えられますが,「ここ」「そこ」などの指示語は場所を共有していないので使えないし,結構難しいのではないでしょうか。
実際,オンラインで授業を始めた2020年の臨時休校中,この現象によく遭遇していました。
そこで考えたのがこのTU Partsでした。
画面上の位置情報を,距離の離れた人同士で共有しやすくするためのものです。「これ」「そこより上」などの相対的な位置を示す指示語が混乱の要因と考え,「[あ]の3」「[え]の5」のように,位置に絶対的な意味づけをしました。画像にするとこんな感じです。
「[8]と[9]の間の[あ]のところ」と伝えれば,はっきり情報を共有できます。言葉で伝える力や相槌を打つ力は求められますが。
TU Partsでプレゼン教材をオンライン仕様にする
TU Partsを使って,プレゼン教材をオンラインで使いやすくできます。今回,その様子を動画にしてみました。よかったら,見てみてください。
このように,オンラインで活用しやすいように考えたTU Parts,オンラインを意識したプレゼン教材がいくつかあるので,ご紹介します。
オンラインで活用しやすいように考えたTU Parts
オンラインを意識したプレゼン教材
「オンラインで活用しやすいように考えたTU Parts」を活用した教材
このページで紹介した四つ葉のクローバー探しの答え合わせができますよ↓
イラストで絶対的な位置を示したもの
色で絶対的な位置を示したもの
元々オンラインで活用しやすそうなもの
この記事を執筆している2021年8月20日時点。巷では,新型コロナウイルスの感染拡大がさらに広まっています。テレワークなども推奨されていますが,オンラインで対応する必要性もより高まっているように感じます。今回の情報,必要な方に届いて,役立てていただければ幸いです。